BioSupercomputing Newsletter Vol.1

Home -> Newsletter -> Vol.1
茅 幸二

BioSupercomputing Newsletter 
ご 挨 拶

次世代計算科学研究開発プログラム
プログラムディレクター
茅 幸二

21世紀は「予測の時代」といわれ、その基盤を担う計算科学の重要性は世界中で指摘されています。計算科学は理論を基底としつつも、実験計測データに裏打ちされることで、実験と理論に並び、今後の科学技術の発展に欠かせないものです。

 「次世代生命体統合シミュレーションソフトウェアの研究開発」プログラムは、2006年10月より、理化学研究所を中核拠点として始まりました。基礎原理(方程式・モデル)に基づいて現象に迫る「解析的アプローチ」と大量の実験データから未知の経路と法則に迫る「データ駆動型アプローチ」により、ミクロからマクロまで、異なるスケールの研究と実験データを統合的かつ有機的に結びつけ、2012年に完成する10ペタFlops級の計算性能を有する「次世代スーパーコンピュータ」の性能を最大限に発揮するペタフロップス・スケールのシミュレーションソフトウェアの開発に挑戦しています。これらの取り組みを通じて、生命の神秘に迫るとともに、医薬品や医療機器の開発に役立て、ライフサイエンスの分野に計算科学という新たな方法論を確立し、ブレークスルーをもたらす決意です。

今般、このプロジェクトの成果を広く発信するために、ニューズレターを刊行することに致しました。このニューズレターでは、各プログラムで得られた成果を中心に、みなさまにホットな話題をお伝えしていきたいと考えています。

BioSupercomputing Newsletter Vol.1

ご挨拶
次世代計算科学研究開発プログラム プログラムディレクター 茅 幸二
SPECIAL INTERVIEW
生命現象の本質に迫る革新的なアプローチ バイオスーパーコンピューティングによる挑戦が始まる
次世代計算科学研究開発プログラム 副プログラムディレクター 姫野 龍太郎
LEADER’S TALK
生命活動の基礎となる生体高分子が担う機能をシミュレーションによってとらえる
分子スケール研究開発チーム チームリーダー  木寺 詔紀
三次元的に人体の全身モデルを構築して生体内で起こる現象を理解し、医療に役立てる
臓器全身スケール研究開発チーム チームリーダー  高木 周
第4の方法論「データ解析融合」によってバイオロジーを予測可能な科学へと導く
データ解析融合研究開発チーム チームリーダー  宮野
研究報告
レプリカ交換分子動力学法によるアミロイド前駆体蛋白質の膜貫通部位の二量体構造予測
分子スケール研究開発チーム 宮下 尚之 /理化学研究所 基幹研究所 杉田 有治
重粒子線治療シミュレーション
臓器全身スケール研究開発チーム 石川 顕一
ゲノムワイド関連解析と遺伝的、非遺伝的要因による治療予後予測の展望
理化学研究所ゲノム医科学研究センター 鎌谷 直之
ペタスケールコンピューティングを支える基盤技術
生命体基盤ソフトウェア開発・高度化チーム  小野 謙二 / 伊東 聰 / 渡邉 大介
参画機関map /研究開発体制
ワークショップ報告
VPHとのジョイントワークショップを開催
ロゴマークについて/イベント情報/表紙写真について