BioSupercomputing Newsletter Vol.4

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報告
BMB2010(第33回日本分子生物学会年会
第83回日本生化学会大会、合同大会)における ワークショップ開催報告

 日本分子生物学会と日本生化学会は、どちらも1万人を超える会員を擁する、日本の生物学を代表する大きな学会です。 殊に2010年においては、両学会の年会がBMB2010と銘打たれ、合同大会として開催されました。 我々「生命体統合シミュレーション」プロジェクトとしても、生物学分野へ向けて成果のアピールを図るべく、この大会でワークショップを開催しました。
 本プロジェクトは、計算科学の領域から生命科学の諸問題へ向けた挑戦ですが、一方で生物学分野においても計算科学への期待が近年非常に高まっています。 このワークショップは、それら双方向からの期待を受けたタイムリーな企画となりました。
 プログラムの構成は、企画の趣旨および、プロジェクト全体の概要が説明された後、生命現象のマルチスケールに渡る研究を、ミクロからマクロまで順に紹介する形となっています。

 ワークショップ当日は、100人を超える収容人数をもつ会場に立ち見が出るほどの盛況で、当プロジェクトに対する生物学分野の関心の高さがうかがえました。 質疑応答も活発に行われ、プロジェクトメンバーも生物学者からの有意義な意見を得ることができました。
 今後、生命科学における、計算科学的方法は、ますます重要性を増していくと考えられます。 今後の生命科学においては、実験的方法と計算科学的手法の交流は必須のものとなっていくでしょう。 本ワークショップは、そのような双方向の交流を作る一翼を担ったといえます。

BMB2010 ワークショップ
「次世代生命体統合シミュレーション」

12月9日(木)14:30 〜16:30 神戸国際展示場 2B会議室
オーガナイザー:
望月 敦史(理研・基幹研)
横田 秀夫(理研・次世代計算科学)

次世代生命体統合シミュレーション

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SPECIAL INTERVIEW
経験重視の観察型医療から予測型医療への転換を図り、理論医学の基盤を構築するために
東海大学医学部内科学系(循環器内科)教授
東海大学医学研究科バイオ研究医療センター代謝疾患研究センター長
東海大学総合医学研究所代謝システム医学部門長 後藤 信哉
シミュレーション科学の活用で栄養学や健康管理の新たな可能性が拓かれることに期待
味の素株式会社 ヘルスインフォマティクス班
グループ・エクゼクティブ・プロフェッショナル員 安東 敏彦
研究報告
多剤排出トランスポーターの機能を粗視化分子シミュレーションで実証(分子スケールWG)
京都大学理学研究科 高田 彰二/姚 新秋/検崎 博生
時空間を考慮した細胞シミュレーション(細胞スケールWG)
理化学研究所 次世代計算科学研究開発プログラム 須永泰弘
強力集束超音波による低侵襲治療のためのHIFUシミュレータの開発(臓器全身スケールWG)
理化学研究所 VCADシステム研究プログラム 沖田 浩平
大規模数理モデル構築を目的とした共有モデル開発プラットフォーム:PLATO(脳神経系WG)
①理化学研究所 次世代計算科学研究開発プログラム
②理化学研究所 脳科学総合研究センター
稲垣 圭一郎 ①/観音 隆幸 ②/ Nilton L. Kamiji ②/槇村 浩司 ②/臼井 支朗 ①②
報告
BMB2010(第33回日本分子生物学会年会 第83回日本生化学会大会、合同大会)におけるワークショップ開催報告
生命体統合シミュレーション ウィンタースクール2011
理化学研究所 次世代計算科学研究開発プログラム 石峯 康浩(臓器全身スケールWG)
東京大学医科学研究所 浦久保 秀俊(脳神経系WG)
理化学研究所 次世代計算科学研究開発プログラム 須永 泰弘(細胞スケールWG)
理化学研究所 次世代計算科学研究開発プログラム 舛本 現(開発・高度化T)
理化学研究所 次世代計算科学研究開発プログラム 三沢 計治(データ解析WG)
理化学研究所 次世代計算科学研究開発プログラム 宮下 尚之(分子スケールWG)
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